狭山市狛犬探検隊のオフ会「加須市の江戸時代狛犬巡り」に参加して来ました。
その画像データを処理していて、ちょっと気になったものがありました。
諏訪神社(加須市諏訪)鳥居前の狛犬です。
この狛犬、なかなか迫力があります。
関東ではかなり珍しい岩狛(前足を岩に乗せているタイプ)です。
奉納は戦後直後の昭和20年10月。
そして、気になったのは奉納理由です。
銘板にこうありました。
右者本村国民学校
生徒日本一縄増産
ニ対シ記念トシテ
石獅子一對奉納セ
シニ依り茲に記録
氏子中
縄の増産が日本一って?!
戦時中のことでしょうが、縄の増産?
日本一って、縄生産量の競争とか、統計データとかあったの?
そして戦後の復興どころかまだ混乱の時期に、その記念に狛犬を奉納する?
なんだか良く分かりません。
まぁ、「縄」と読んだからなのですが、「縄」じゃないかなぁ?
ついでに奉納者の小川友三という人物を調べてみると…
これが大変な人で…実業家・政治家ですが、詐欺事件や横領や不正…そして、「参議院の歴史上、現在に至るまで唯一」という議員を除名された人!
とありました。
また、ほど近い千方神社(加須市中央2-5-27)の鳥居前の昭和20年4月の狛犬も同じ小川友三の奉納。
終戦直前と直後に狛犬を奉納した人物!
(写真・文;阿由葉郁夫)
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