ちょっと薄暗い本殿前に狛犬がいます。
それも江戸期建立と思われる立派な狛犬です。
建立年は確かめていませんが、尾は立っていて巻き毛の一部が下方に流れています。
尾立ちと流れ尾のミックスのようです。
このタイプの尾は、文化年間の始めごろ「尾が下がるという流行」と共にあらわれますが、数は少なく、どっちつかずな感じではありますが、これはこれで美しいと思います。
石は小松石で阿像の頭には宝珠、吽像の頭には角がありますが、この角は少し違和感があるように見えます。
資料に拠れば中央区最古の狛犬は明治29年とあります。
この松島神社の狛犬の建立年が江戸期とすれば、この狛犬が中央区最古となるわけです!
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