上野東照宮参道には大名達が奉納した燈籠が並んでいます。
多くは慶安四年(1651)の家康公36回忌に奉納されたものですが、その中に寛永5年(1628)に「藤堂高虎」によってが奉納された銅製灯籠があります。
その燈籠の台座部分と石の台座に獅子のレリーフがあります。
藤堂高虎は弘治2年(1594)近江の国藤堂に生まれ、15才の時浅井長政に仕えたのを初めとして10人の主君に仕え、足軽から伊賀上野32万石の大名に登り詰めた武将です。
高虎は武人として優れていただけではなく、築城の名手とも云われ、石工や大工の棟梁などと深い繋がりがあったようです。
織田家、豊臣家と仕え、徳川家では家康、秀忠、家光の三代に仕え晩年は目を患って失明しましたが家光のご意見番として江戸城に出仕した。
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