天保七年(1836)に刊行された江戸名所図会によれば、北野神社は、金杉天神または牛天神と呼ばれ、御神体は菅原道真公自らが刻んだ管神像と記されていた。
拝殿前には狛牛が一対と左側に源頼朝が座ったと言いつたえられた牛石が祀られている。
菅原道真と牛は一体となって信仰の対象になっているので各地の天神社には牛像の寄進がある。
ここ北野神社の牛像の銘は「嘉永五年壬子夏四月 池田屋利衛門」となっている。
嘉永五年(1852)は菅原道真公九百五十回忌にあたり牛天神に於いても2月25日から50日間、御開帳があったと記録にある。
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