神使像めぐり 神使になった動物たち
福田 博通 |
「神使」とは 、「神のお使い」のことである。 したがって、「神使」には「主筋」に当たる祭神、祭神を祀った人(神)、神社(寺社)が必ず存在し、その「主筋」と特別な関係(由縁)にあるのが「神使」であり、その多くは「主筋」と縁故(由縁)のある動物である。 「神使」は、「主筋」の意思を信者に伝えたり、代行したりする。(主筋=主神の顕現に先立って現れ、「主筋」の意思を知る兆しとすることもある) さらに、「神使」は、「主筋」の眷属とされる場合もあり、守護神の場合もある。 活動の場も、必ずしも境内にとどまらない。「狼」のように「大口真神」と呼ばれ、信者に派遣される(貸し出される)場合もある。 |
「神使」とはいっても、ここでは、目に見える神使、すなわち「神使像」を対象とした。 原則として下記の要件をみたす像としている。 1.祭神(主筋)が祀られている社殿・拝殿の前や参道・境内にある像 2.左右で「一対」になっている像 彫像や願掛け・祈祷の像、撫で牛といったものは、対象とはしてないが参考として載 |
分類は集録された「神使像」を便宜的に分類したもので、分類に学術的な意味合いはない。 分類の根拠となった「由縁」も由緒書や縁起、俗説、記紀からの神話などに基づいたもので、必ずしも事実や史実などの裏付けのあるものではない。 添付したメモ書きなども同様で、神使像の写真掲載を第一として、興味本位に関連事項を記したものである。 |