〜 ヘビ(4)  出雲大社(祭神:大国主命)の龍蛇 <参考>
出雲大社(大国主命)では、神在月に出雲に集まる神々を先導する海蛇が神使とされた。
出雲大社(祭神:大国主命)と蛇(龍蛇,海蛇)
出雲大社

出雲大社の祭神は大国主命である。「縁結びの神」とされる。
「縁」とは、男女の縁だけではない。親子、売手と買手、太陽と作物など目には見えない種々多様なつながりのすべてを指すという。

出雲大社(島根県簸川郡大社町杵築東195)

残念ながら蛇(龍蛇)の像は無い

出雲大社に陰暦10月11日から17日まで、全国の神々が集まって会議を開催する
全国の神々が留守になるので、陰暦の10月のことを「神無月」と呼ぶが、出雲では神々が集まってくるので「神在月」と呼ぶ。
会議の前日、陰暦10月10日の夜に全国から出雲に集まる八百万の神々を「龍蛇」が稲佐の浜(出雲大社の西海岸)へ先導してくる。
この「龍蛇」が出雲大社(大国主命)の神使とされる。
そして、翌日から7日間「目に見えない種々多様な縁結び」についての会議が出雲大社から佐太神社へと会場を移しながら行われるという。
出雲大社龍蛇神のお札
 
出雲大社では左のようなお札を頒布している。(筆者所蔵)

神使の龍蛇神の姿の入ったお札で、水難・火難除けにご利益があるとされる。

この蛇、頭から尻尾の先までつながっているのかな…?