〜イノシシ(4)  岡太神社の「恵比寿大神と静止(しし=猪)」
恵比寿大神がこの社で五穀豊穣をもたらす猪(静止・しし)打ち神事をしたと伝えられる。
災害を未然に防止する意の静止(しし)を猪(しし)にかけたもので、猪は大神の使いといわれる。
岡太神社
岡太神社は、延喜式内社で、「おかし(岡司)の宮」ともよばれ、主祭神に天御中主(アメノミナカヌシ)神を祀る。

恵比須大神と静止(しし=猪)像 (境内の説明板より)
西宮神社(全国のえびす神社の総本社)に鎮座する恵比須大神は、武庫の沖から来られ、最初、鳴尾(ナルオ)で祀られていたとの口碑がある。
この小松地区では、その鳴尾の恵比須大神が毎年正月九日の夕に押照宮(岡太神社)で高潮や洪水などの災害を未然に静止(防止)して五穀豊穣をもたらす「猪(静止・しし)打神事」をされると伝えられ、神事の妨げにならないように斎籠(イゴモリ)をする風習があった。(小松はもと鳴尾の大字の一つだった)
災害を未然に防止する意の静止(しし)を猪(しし)にかけたもので、猪は大神の使いといわれる。
岡太神社は境内の摂社に恵比須神を祀る。

彫刻家・柏木秀峰作の静止像(十二支の亥・猪像)の一対がある。

昭和61年(1986)静止像 柏木秀峰(彫刻家)作
石匠 渡辺正之輔・柏木秀峰作(十二支の亥・猪像)

兵庫県西宮市小松南2-2-8
阪神電車「武庫川駅」徒歩4分