犬〜イヌ(2) 地主神の和犬 |
真言宗・天台宗は、開山以前の地の神〜地主神を祀る。
成田不動・目黒不動も地主神を祀っているが、その地主神の神使と見られる和犬像がある。 |
畏(カシコ)まって控える和犬
成田不動の「清瀧権現堂 妙見宮」には、寺の開山以前からの「成田の地の神」が祀られており、目黒不動の奥山(奥之院)には不動明王の本地仏 大日如来と共に、開山以前からの地主神として「大行事権現」が祀られている。 成田不動・目黒不動には、その地主神の神使と見られる和犬像がある。 |
ここで紹介する成田不動と目黒不動の像は、境内の他の「和犬」像とは設置場所、設置のされ方、像の雰囲気(形)などが異なっている上、地主神の神使として、明らかに畏(カシコ)まって控えている。
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回廊の縁先下に控える和犬
縁先下で低い台石に蹲踞(そんきょ)して前方をにらみ警護している。 また、尻尾はのり巻き状に、耳は小さく固まったようにつくられ、 和犬とは異なるように見える。(唐犬?) 建立年;正徳元年(1711) |
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この像は、下を向いてうなだれているのではない。
あきらかに頭を下げて畏まって控えている。 このようなポーズの像は和犬にかぎらず、他の像でも見たことはない。 また、はっきりではないがオオカミ像の特徴であるあばら骨表現もあるように見える。 建立年;不 明 |
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この像は文久2年(1862)のものとする優れた研究調査報告がある。
liondogさんのWeb ページ「狛犬探偵団」第1章参照 |