〜カメ(7)  三島神社の神亀
三島神社と亀

「神亀」と元号が改まった年に、背に金幣を載せた亀が上陸した。
人々は、社を建てて祀った。拝殿の前に一対の亀像が奉納されている。

  
三島神社  祭神:大山積大神・雷神・高○(たかおかみ)神

境内の由緒書によると、
本社の創立年代は詳細ではない。
社伝には、聖武天皇神亀元年(724)八月二十三日、伊豫国越智郡大三島の大山祇神社を勧請したと伝え社名はこれに基づき「三島神社」とされたものと思われる。

一方、伝説三島宮由来では、「
亀が輝く金の御幣を背に載せて海面を泳いできて、当地に到るや渚を走り森の中に入った。
元号が「神亀」と改元された年の正月のことだった。この奇瑞に人々は社を建てて祀った」という。
神社は、瀬戸内の海岸から、直接、長い石段を登って、社殿に至る高台にある。
当地の地名に「亀の森」が残る。


拝殿の前には、伝説三島宮由来に因んで、阿吽一対の石亀が「神亀」として奉納されている。
強烈な迫力をもつ「神亀」である。


奉 納 安政四丁巳年(1857)八月吉祥日
願主右 久保治左右衛門政徳 他1名
願主左 高岡半兵衛重冶 他1名
石 工 尾之道石工 喜右衛門

愛媛県伊予市双海町高岸1320(亀の森)
JR予讃線「伊予上灘駅」から歩15分位