〜コイ 栗橋町 八坂神社の鯉
この神社の祭神、素盞鳴命(スサノオノミコト)の像が、洪水の時、鯉と泥亀に守られて
この地に流れ着いた。鯉と亀がこの神社の神使とされた。
  
栗橋町八坂神社と鯉
この神社の祭神は素盞鳴命(スサノオノミコト)であるが、この社の縁起によると・・・
「慶長年間、中利根川で洪水があった時に、多数の
鯉と泥亀に囲まれて神像が流れてきた。
村人が引き上げてみると、この神像は元栗橋の天王
(注)だった。
これは神意に違いないとこの地に祀った。」とある。

(注)素盞鳴命はインドの牛頭天王と習合して、天王ともよばれた。

このことから、洪水の中、ご本尊(像)を守って運んできた鯉と亀が、神使とされ、拝殿前に置かれている。

また、この地は、利根川で鯉などの川魚漁も盛んで、鯉は土地の名産品でもあったという。

(写真左)
縁起碑では鯉と亀が縁起を支えている。

埼玉県栗橋町北2-15-1
JR宇都宮線栗橋駅下車歩10分
 

「招福の鯉」〜 拝殿前に阿吽の一対(下部に亀もいる)
昭和61年7月(1986)
石工 酒井鉱治