〜ナマズ(1) 産土神(大森宮)の鯰 … 命を助けてくれた産土神のナマズ
大森神社〜この社は筑前国宗像郡の蓑生郷の宗社で、上西郷など五ケ村の産土神(うぶすなのかみ)を祀り、飯盛山の麓大森に鎮座し大森宮などと称していた。
  
大森神社(大森宮)

 神社入り口 一体の大きな鯰像(平成10年9月)

奉納額絵 産土神の大鯰に助けられる場面

室町時代中頃、西郷(福間町)を領地としていた河津興光は、大内家の命で舟岡山(京都)の戦いに参戦したが、深手を負って河を渡ることが出来ず一命を失うところだった。その時、不思議なことに突如、大鯰が背に鞍をつけて出現した
興光は、その鯰に乗って河を渡り本陣に帰り着くことが出来、命拾いをした。
帰館した興光は、「大鯰は、西郷の産土神、大森宮の御祭神のお使いに違いない」と、
鯰を神の使いとして祀り、
以後この地で鯰を食べることを禁じたという。

拝殿前に、神使の阿吽のナマズの石像が奉納されている。


拝殿前の阿吽の鯰(なまず)明治3年(1870)奉献

福岡県福津市上西郷802
JR鹿児島本線福間駅下車