鯰〜ナマズ(3) 弁財天の鯰 |
琵琶湖ではまれに黄白色のナマズ(ほとんどはイワトコナマズのアルビノ)が捕れることがあるとのこと。 古くから、地元の漁師はこの鯰を「弁天ナマズ」と呼んで、琵琶湖に浮かぶ竹生島(宝厳寺)に祀られている弁財天のお使いであるとして、捕れるとすぐに放流してきたと伝わる。 このように琵琶湖周辺では鯰(ナマズ)もまた、弁財天の神使とされている。 琵琶湖(竹生島)に隣接するからか京都にも、鯰を弁財天のお使い(神使)とする弁天社がある。鯰はこの地方に限定される弁財天の神使ともいえるかもしれない。。 |
境内に、宗像三女神を祀る宗像(むなかた)社がある。 宗像三女神とは田心姫神(たごりひめ)・湍津姫神(たぎつひめ)・市杵島姫神(いちきしまひめ)で、天照御大神と須佐之男命(すさのを)のうけい(誓約)の際にスサノオの十拳剣(とつかのつるぎ)から生まれたとされ(古事記)、海の神・航海の神として信仰されている。 また、この宗像三女神は、多くの弁天社で、市杵島姫神を筆頭に「弁財天」として祀られている。 江島神社(神奈川県藤沢市)など。 |
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宗像社(弁天社)の鯰 宗像社の社壇の側面の台石に長さ60cm程の鯰の彫り物があり、鯰は弁財天の使者として彫られたものといわれている。 |
京都府京都市北区紫野今宮町21 |
神泉苑の境内に法成就池を背景に弁財天堂がある。 案内によると、祭神の弁財天は、安岐の宮島・京都繁昌神社の弁財天と同体で日本三体といわれていて、悪縁を切り、良縁を結び、商売繁盛の神とされている。 |
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この弁天堂の鬼瓦や留蓋に当る部分は、「鯰瓦」となっている。 ナマズが弁財天のお使いとされている、稀なケースといえよう。 |
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京都府京都市中京区御池通神泉苑町東入ル門前町166 |