狼-(9) 〜オオカミ 「白鳥神社」(日本武尊)の狼・・・新城市作手(つくで)地区の狼
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奥三河の旧作手村(新城市)には、日本武尊に因む白鳥神社が11社も集中している。
湿原地帯だった作手高原はかつて白鳥の飛来地だった。 白鳥の糞が肥料として古代の水田耕作に恩恵をもたらしていたこともあって、古代からこの地区には「白鳥信仰」があった。 それが、後に「日本武尊の白鳥伝説」と習合したため、白鳥神社が集中したと考えられている。(参照資料:作手村歴史民俗資料館の資料) |
2社の像は、和犬風で、尾が長く、吽像は穏やかだが阿像には歯牙がある。
これらの像は、日本武尊に因むものと思われるがその由縁・由来は残念ながら不明。 |
創建年代は不詳だが、村上天皇が即位したのを記念して、天徳2年(958)に神幣を奉納したと伝わる。
作手郷36ケ村の総社だった。 |
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拝殿の前に、尻尾、顔つきから和犬ともいえる像(あるいは和犬風オオカミ像)の一対がある。
奉納年などは刻字が摩滅していて不明だが、江戸期(この社が総社なので、次項の古宮・白鳥神社の像と同期かそれ以前)のものと思われる。 愛知県新城市作手大字白鳥字宮下7 |
天和3年(1617)創建。
神社の背後は古宮城址。 |
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参道階段上に尻尾、右像から判断してオオカミ像が置かれている。
対ではあるが、左像の顔つきは和犬風 奉納:安永4年(1775)、八月日村中 愛知県新城市作手清岳字宮山 |