獅子〜シシ (2) ライオン・獅子 <参 考> |
ライオン(獅子)は古代から洋の東西を問わず権力や王の象徴とみなされた。
仏教でも仏陀や弥勒菩薩の台座に獅子が彫られて獅子座と呼ばれた。 また、ライオン(獅子)が神(宮)殿、寺院、墓などの守護を担う霊獣とされて、 建物の入口や参道に置かれた歴史は古代オリエントに遡る。 古代オリエントのライオンは中国に入って(唐)獅子と呼ばれ、 |
1) オリエント風 有翼の獅子
2) 神社の獅子(リアルライオン) 3) 寺の獅子(ライオン) 4) ライオン風 中国獅子 5) 2対になった4頭の兄弟獅子(ライオン) 6) らいおんシシこまいぬ |
1) オリエント風 有翼の獅子 |
築地本願寺
階段の両脇の先端に、平行に正面を向いて配された「有翼の獅子」像は
古代オリエントに見られる像そのものに見受けられる。
しかし、狛犬と同様に「阿吽の像」として造られ、日本独自の様式も取り入れられている。
東京都中央区築地3-15-1
東京メトロ日比谷線築地駅
2) 神社の獅子(リアルライオン) |
神明社は、伊勢の神宮(内宮)の祭神、天照大皇神(天照大神)を祀る神社である。
ライオン(獅子)そのものの像が一対置かれている。神使ではなく、守護像である。
左右とも阿像で同形に見えたが、左は上あご、右は下あごに牙がある。
柵柱の年代から昭和14年(1939)の獅子像と推定する
愛知県名古屋市昭和区五軒家町19-14
地下鉄鶴舞線川名駅下車
拝殿の前に、ライオンそのものの像が、対で置かれている。
このライオン像は真締川に架けられた大橋の欄干先端の彫像だったが、
橋の撤去に際して神社に奉納されたという。真締川と神社の縁が像をとりもった。
阿吽の像で、特に右像は口に玉を咥えている。
いわば、狛犬仕様に造られており、納まる所に納まったともいえる。
奉納年、奉納者名はない。
山口県宇部市新天地2-2-19
JR宇部線琴芝駅下車徒歩南へ5分
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石段上に左右同形の1対がいる。
銘はないが、白ミカゲで比較的新しいものと思われる。 神奈川県津久井郡津久井町長竹 |
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拝殿前のこの1対は、どう見ても狛犬ではなくライオンだ。
左右逆だが、阿吽になっている。 平成10年6月吉日建之 施工 池森章次 栃木県鹿沼市花岡町102 |