鯱〜シャチホコ(1) 地上に降りたシャチホコ(鯱) |
鯱(しゃちほこ)は魚へんに虎と書くが、「字」の通り「体は魚の形で頭はトラ」という想像上の動物である。
鯱は、本来、名古屋城の金鯱などに見られるように、大棟の両端に取り付けられて、棟飾りや鬼瓦と同様に建物の守り神とされる。 特に水を噴出して火災から建物を守るという。 この鯱が、場違いの地上の社祠、碑、建物の前などに対で置かれている。 守護を期待してのことと思われる。 地上に降りても、対でシャチホコばっているが神使ではない。 |
|
|
||||
|
「圀彦霊神碑」の前に阿吽の鯱一対が置かれている。
置かれた主旨は不明。 鬼瓦同様の造りで眼にはガラス玉が入られている。 (尻尾は破損) 千葉県銚子市笠上町 |
|
|
|
|
聖徳太子を祀る社だが、太子と社前のシャチホコとは無縁である。
明治の頃、高島城(諏訪の浮城)再建を計画してシャチホコも造られたが、 計画が立ち消えになったため、大工仲間の太子講がここに置いたという。 瓦製。 円丈師匠の「ザ・狛犬コレクション」には 「唐突に発作的に置かれたものだろう」とある。全くそのとおり。 長野県諏訪市茶臼山9556手長神社の管轄 |
|
|
|
|
遊就館(展示室)正面玄関前 青銅製 阿吽の一対 東京都千代田区九段北3-1-1 |
シャチホコと猿像 |
|
本殿の階段下の左右両脇に置かれたシャチホコ |
末社の愛宕社前ならマッチするのだが… |
拝殿の背後に接続する本殿(奥宮)は、覆屋(おおいや)で囲われていて、覆屋の板柵の隙間からようやく中をのぞける。 川越市大字上戸字山王315 |