虎〜トラ(4) 徳川家康(東照大権現)の虎 |
「東照宮」には、江戸幕府初代将軍「徳川家康」を神格化した「東照大権現」が祀られている。
「東照宮」は日光を筆頭に全国各地に造られた。 家康公は天文11年(1542)に三河国岡崎城(愛知県岡崎市)で誕生したが、この年の干支は壬寅(みずのえとら)だった。 家康公の生まれ年の干支(えと)に因んで、東照宮に虎の彫刻が施されたり虎像が奉納されている。 |
表門の虎 寛永12年(1635)に建立された東照宮の表門には、家康の生まれ年の干支が「寅」であることから、虎の彫刻が幾つも施されている。 |
||
龍 兎 虎 |
五重塔の虎 五重塔の初層(第一層)の軒下には、十二支の動物が彫られていて方向を示している。 東面にあたる、塔の正面には、右から虎、兎、龍の彫刻が並んでいるが、これらは、それぞれ家康(初代将軍)、秀忠(ニ代)、家光(三代)の生まれ年の干支だとのこと。 徳川三代が巧く当てはめられたものである。 |
鳳来山「東照宮」は、日光、久能山と並ぶ三大東照宮の一つと案内されている。
家康の父君広忠公が世継ぎを得たいと、於大の方と鳳来寺に参篭して祈願したところ、家康を授かったという。このことを知って感銘を受けた三代家光が鳳来山に東照宮の建立を発願し、四代家綱の時代(慶安4年・1651)に完成した。 |
|
|
|
参道の阿吽の虎像 東照宮の祭神、徳川家康(東照大権現)が寅年生まれであることや、鳳来寺では、家康は薬師如来の十二守護神の中、寅神である「真達羅大将」の生まれ変わりともされることに因んで、鳳来寺本堂から東照宮に向う参道の傍らに石造りの阿吽の虎像が置かれている。 (建立年など詳細は不明) 一見トラには見えないが、背後から見ると虎であることが良く分かる。 愛知県新城市門鳳来寺4 JR飯田線本長篠駅、豊鉄バス「鳳来寺」下車歩60分 |