鳳凰 〜ホウオウ  一光三尊仏像前の鳳凰(ほうおう)
善光寺式阿弥陀三尊仏(一光三尊仏)の石碑の前に鳳凰の一対が置かれている。
鳳凰は世の中が平和な時代にのみ現れるとされる瑞鳥である。
専修寺京都別院(真宗高田派本山) 
専修寺京都別院は、桜町天皇御勅作の一光三尊仏像を守る。
一光三尊像とは、信州善光寺の秘仏本尊に因むもので、中央に阿弥陀如来、向かって右に観音菩薩、左に勢至菩薩が一つの光背の中に立つ三尊形式の像をいう。
境内に一光三尊仏石碑があり、この前に一対の鳳凰の像がある。

鳳凰(ほうおう)は、麒麟・霊亀・龍とともに「四霊」と呼ばれる瑞獣で、鳥のように羽のある生物の長である。
世の中が瑞気に満ちて平和な時代に、聖天子の出現と共に現れるとされる。
鳳は雄、凰は雌をいう。

一光三尊仏碑

新一万円札
裏面の鳳凰図

高さが1m20cmもある、このような繊細な造りの像が、
いくら境内の中とはいえ、何の保護もなく野天に置かれているのは驚きである。

平成10年頃の像とのこと

京都市右京区鳴滝戸山町11-34
 
京都駅より市バス宇多野・山越行き、ユースホステル下車