鳶〜トビ(1) 愛宕社(大豊神社内)と鳶 |
愛宕神社(本社)の神使は、元来『猪』である。 大豊神社にある「愛宕社」の鳶像は、新らたな由縁に基づいて建てられた。 |
愛宕山の天狗がかぶる鳶帽子から
愛宕神社の総本社は、京都の北西に位置する愛宕山にあり(京都市右京区嵯峨愛宕町1) 、迦遇土槌命(カグツチノミコト)を主祭神として、広く全国に火伏せ(防火)の神として知られている。 大豊神社の末社「愛宕社」には「鳶」の像がある。 元来 、愛宕神社(本社)の神使は 、神社の創建者である和気清麻呂が猪に助けられたとの故事などに因んで、「猪」とされている。 しかし、この大豊神社では 、先代の宮司が境内の末社「愛宕社」に、愛宕山の天狗がかぶる鳶帽子から、鳶を神使として像を建てたとされる。 すなわち 、鳶像は 、新しい由縁が創られて、それに基づいて建てられた。 それなら、『愛宕社が防火鎮火にご利益のある社であることに因んで、「火消し衆」のことを「とび」ともいうので、防火を祈って鳶像が奉納された』としても勘弁してもらえるかもしれない。 |