〜ワシ(1) 天日鷲神の鷲
天日鷲神(あめのひわしのかみ)を祀る社の前に鷲の像がおかれている。
天日鷲神と鷲
天日鷲神は日本神話に登場する神で、忌部氏の租として、開拓、殖産、紡績、紙の神などとされる。

天照大神が隠れられた天の岩戸の前で、神々が大神の興味を引こうと踊った際に、天日鷲神が弦楽器を奏でると、弦の先に鷲がとまった。
神々は、吉祥を表す鳥と喜び、この神の名として鷲の字をいれて天日鷲命とされた。

  
久寺家 鷲(わし)神社 ( 祭神:天日鷲神)
古くは明神社と称していたが、平将門の家臣久寺家豊後(大炊氏)が文久2年(1737)に勧請したと伝えられる。
旧社殿はその後、万延2年(1861)に再建されたが、その時にはすでに鷲神社となっていた。
現在の社殿は平成6年(1994)に新築された。
社殿前の鷲像は、社殿改築時に氏子中によって奉納されたものと推察する。

千葉県我孫子市久寺家362
常磐線我孫子駅下車、歩 北へ30分
 

まるで芸術品の鳥彫刻にもみえる鷲像である。
壊され易いのでこのような像はあまり奉納されない。
今後の無事を祈る。

建立;平成6年(1994)