〜ウマ(3)  一代守り本尊(勢至菩薩)の馬
勢至菩薩は午(うま)年生まれの人の一代守り本尊である。
津軽地方では一代様と呼ばれる。
白山姫神社
大同年間(806-810)、征夷大将軍、坂上田村麻呂が勢至菩薩の御姿を袋の中に入れて大木の枝にかけ、武運長久を祈ったところ、そのご加護で戦勝した。
そこで勢至菩薩をご本尊として堂を建立したと伝わる。
寛永四年 (1627)、観音菩薩を祀って「袋観音堂」と呼ばれるようになった。
明治初頭の神仏分離で、白山姫神社となり、伊邪那美命と菊理姫命が祭神とされた。

鳥居前の馬像(奉納日など不明)
はるか以前に勢至菩薩は祀られなくなったのに、前述の坂上田村麻呂の故事に因んで、この社は、勢至菩薩を一代守り本尊とする午(うま)年生まれの人に厚く信仰されている。

拝殿前の馬像  奉納 昭和12年(1937)袋村婦人一同

絵馬

絵額

奉納碑
津軽地方では一代守り本尊は一代様と呼ばれる。
この社も津軽の午年生まれの一代様として名を連ねている。
このため、入り口の鳥居と拝殿前に石造りの対の馬像が奉納されている。
また、馬を彫った奉納碑や馬の額絵も奉納されている。

青森県黒石市袋字富岡112
 
弘南鉄道黒石駅から板留方面行きバス「袋」下車、歩10分