〜ウサギ(2) 三尾神社の兎
本神である赤尾神が最初に出現したのが、卯年、卯月卯日、卯の刻に卯の
方向からだった。そこで、兎(卯)がこの神社の神使とされた。
「三尾神社」と兎
三尾神社は三井寺と一体とされていたが、明治の神仏分離令で分離した社である。
三尾神社の縁起によると…古代に伊弉諾尊
(イザナギノミコト)が長良山の地主神として降臨されたが、この神はいつも赤、白、黒の腰帯を垂らしていた。
それが三つの尾を引くように見えたことから「三尾」と名づけられた。

さらに腰帯は、それぞれ赤尾神、、白尾神、黒尾神となり、その中の本神である赤尾神が最初に出現したのが、卯年、卯月卯日、卯の刻に卯の方向からだった。
そこで、この神社の神使は兎とされ、神紋は「真向き(マムキ)の兎=
写真右参照」とされたと伝えられる。
卯年生まれの人や卯年の守護神とされている。


  
三尾神社

参道の階段の上り口両脇の石灯篭の足元に、一対の兎像が浮き彫りされている。
丸彫りに近い兎の像である。
             献燈 明治29年(1896)4月
             右:為征台従軍凱旋記念献納之 近衛兵士 竹下金兵
             左:為還暦祝賀献納之   竹下金次

滋賀県大津市円城寺町246
京阪線三井寺駅より歩5分