〜ウサギ(6) 岡崎神社の兎
兎は多産なことから、子宝に恵まれ、子授け・安産の神とされる祭神(奇稲田姫命)の神使とされた。
境内では、提灯、拝殿前、手水舎、絵馬などに兎の姿が見られる。
  
岡崎神社 祭神:素戔鳴尊(すさのおのみこと)、奇稲田姫命(くしなだひめ)、及びその御子三女五男八柱神
桓武天皇延暦13年(794)平安遷都の際、王城守護のため平安京の四方に建立された社の一つで「東天王」と称され、方除厄除の神とされてきた。
祭神の奇稲田姫は三女五男の子宝に恵まれた神で、この社は治承2年(1178)には中宮藤原高子の御産の安産祈願の奉幣を賜わった。
往時
境内一帯がうさぎの生息地で、古くからウサギは氏神の使いとも伝えられていたことから、多産な兎は神社(奇稲田姫命)の神使とされた。
神社は特に子授け・安産・縁結びにご利益があるとして信仰されている。
(参照:神社のパンフレット)

境内には兎の像や図がみられる。
左写真は拝殿前・提灯の兎紋。
拝殿前(回廊)の左右に置かれている阿吽の兎

うさぎの絵馬

手水舎の水かけ兎(子授け兎)
手水舎には
黒御影の兎の彫像が据えられていて、兎像に水をかけて祈れば、子が授かり、安産できると信じられている。
ウサギは祈願の絵馬に囲まれている。
戦前の青銅製の兎像が戦時中に供出させられたままになっていたが、平成11年卯年にこの像が設置された。

追記
2010年10月に阿吽をした雌雄一対の兎像が本殿前の参道脇に新たにi奉納されたという。
京都市左京区岡崎東天王町51