兎 〜ウサギ(7) 住吉神社(神功皇后)の兎 |
神功皇后が住吉の地に住吉大神を祀ったのが辛卯の年(211)卯月の上の卯日だとされることから、住吉神社ではウサギが神使とされている。 また、卯の花も縁(ゆかり)の花とされている。 各地の住吉神社の境内などで神使の兎の姿(像)がみられる。 |
住吉大社は、全国に約2300社ある住吉神社の総本社。 式内社(名神大社)、摂津国一の宮。住吉大社の祭神は、底筒之男・中筒之男・表筒之男の三神と、神功皇后 (じんぐうこうごう)の四柱。 三神は、イザナギの命が、亡くなった妻、イザナミの命を死者の国(黄泉の国)に連れ戻しに行ったが、願いを果たせぬまま逃げ帰ってきて、黄泉の国の穢れを清めるために海で禊祓いをした際に、生まれた神。 禊祓い(みそぎはらい)、航海安全、和歌、農耕の神。 |
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神功皇后(十四代仲哀天皇の妻)は、住吉大神のご加護の下、新羅 (しらぎ) 遠征から凱旋の帰路、大神の信託に基づいて住吉の地に大神を祀ったとされる。 この大神を祀った日(住吉大社の創建日)が、神功皇后摂政十一年(211)、辛卯年の卯月の上の卯日だった。 この縁から、兎(卯)が住吉大社の神使とされ、卯の花も縁(ゆかり)の花とされるようになった。 |
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手水舎の兎
住吉大社の手水舎の水口は神使の兎像になっていて、右のような説明が付けられている。 「(住吉大社と兎) 兎(卯)は当社の御鎮座(創建)が神功皇后摂政十一年(211)辛卯(かのとう)年の卯月の卯日である御縁により奉納されたものです」 |
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翡翠(ひすい)の撫で兎(神兎) 「兎は住吉大社の神使です。 撫でて招福をお祈り下さい」 建立:平成二十三年卯歳元旦 平成23年の兎年に合わせて 建立されたものと思われる |
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大阪市住吉区住吉2-9-89 南海本線「住吉大社駅」、阪堺電気鉄道阪堺線「住吉大社鳥居前」 |
当社は、卯年に当る元和元年(1615)の鎮座・建立と伝わる社で、住吉大社を「元宮」、当神社は「若宮」として地域の人々の崇敬を受けてきた。 |
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当社にも、住吉大神の神使であるウサギの姿が見られる。かつて、社殿が焼難に遭ったが、瓦細工の兎像三羽は奇跡的に焼失を免れ、破損してはいるものの往時の姿を今にとどめている。
ウサギは、日頃、社務所内に「住吉大神の神使」として、また、社の歴史を語るものとして、大切に保管されているが、今回、宮司の表氏のご好意で特別に拝見させて頂いた。 写真左;焼失を免れた瓦製の兎 |
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大阪府豊中市若竹町1-22-6
北大阪急行南北線「緑地公園」駅より1Km |
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社伝では、日本書紀に「神功皇后が三韓征伐の帰途、船が進まなくなり、神託により住吉三神を祀った」と記される地は当地である。 当社が住吉三神鎮祭の根源社であるとして、「本住吉神社」と称する。 (現在は信託の地は、大阪市住吉=住吉大社とする説が有力) |
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住吉神の兎 鳥居の両脇(左右)の門塀の上に、瓦製の飛び跳ねウサギの像がある。 また、拝殿の欄間にも兎の彫刻がみられる。 |
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兵庫県神戸市東灘区住吉宮町7-1-2 JR住吉駅下車3分 |
創建は雄略8年(西暦464年)4月初卯日 海、航海安全の神にふさわしく、神社の前方は海、海岸から鳥居を通って参拝するのが表参道。 |
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祭神の神功皇后は、住吉大神の御神威により、御子を出産し、その御子が成長して、後の応神天皇(八幡大神)となったことから、安産と育児を守る神とされている。
境内の手水舎に住吉神の兎の姿がある。 また、毎年5月5日には、神社御創建記念の祝祭、卯の花神事」がある。 |
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兵庫県明石市魚住町中尾1,031 山陽電鉄「魚住駅」下車、歩10分 |