〜ゾウ (1) 釈迦如来(釈尊)・仏門(仏教)の象
象は仏教と縁が深い。
釈尊は白い象の姿になって摩椰夫人
(マヤブニン)の胎内に入り誕生された。
また、象は仏教説話にもよく登場する。寺の門や、山門の前などに象が置かれている。
これら仏門(仏教)の象を神使とした。
「釈迦如来の誕生」伝説…お釈迦さまと白象
伝説によると、お釈迦さまは、白象の姿になって摩椰夫人(マヤブニン)の胎内に入り、摩椰夫人がルンビニー園で無憂樹(ムユウジュ)の花枝を手折ろうとした時に、右脇の下より誕生された(4月8日)と伝わる。
誕生されるや、四方に七歩あゆんで、右手で天を、左手で地を指さして「天上天下唯我独尊
(テンジョウテンゲ゙ユイガドクソン)」と声をあげられたとされる。
4月8日のお釈迦さまの誕生日には、天上天下を指さす誕生仏に甘茶をかけたり、花を飾ったりして祝う。
  
瑞泰寺
浄土宗の寺、江戸六地蔵尊の第一番の寺である。
昭和61年(1986)に再建
寺の門柱の上、牙のある雄(右)と牙のない雌(左)

東京都文京区向丘2-36-1
東京メトロ営三田線白山駅下車5分

長泉寺

曹洞宗の寺、二百数十体の石仏がある。
門柱張り出し上の象

東京都渋谷区神宮前6-25-12
東京メトロ表参道下車

津島 宝寿院

かつては津島牛頭天王社といわれた「津島神社」の別当寺だった。
薬師如来を本尊とする。真言宗。
門柱上の阿吽の象

愛知県津島市明神町2/津島神社に隣接
名鉄津島線「津島駅下車、徒歩真西へ15分

白泉寺
曹洞宗 竜渕山。朝日観音を祀る。
左右の門柱上に一対の象の像がある。
荷物を載せる象(右像は鼻が破損)

東京都豊島区巣鴨5-32-5
都電荒川線「新庚申塚駅」下車3分

持法寺
法華宗総本山 長久山本成寺の末寺。
寛文12年(1672)四代将軍家綱公の時代に開山
本堂前の柱の左右に置かれた白象

東京都港区北青山2-12-8
東京メトロ銀座線「外苑前駅」徒歩2分

瑞応寺 
禅宗、曹洞宗の古刹
寺の山門の前に、象の石像が一対置かれている。
殆ど本物の象に近い大きさである。
平成13年 当山26世代鈴木紀正

愛知県豊田市堤本町下油田4
名鉄三河線若林駅下車