編集長の狛犬日記 2024

編集長へのメール
2024.11.30

今月は久し振りに房総で狛犬巡りしてきました。
2日間で48社62対の狛犬。
今回は収穫が多かった…思わぬ江戸の石工の作に5対も出会えたり、関東では珍しいなにわ系の狛犬がいたりと。
その辺の話は次回の例会でお話しし、その後「狛犬の杜」やHPにもと思っております。
そして昨日は久し振りにチェック漏れしていた横浜の狛犬巡り。
以前(2016年)この日記でも紹介した剣豪 日比野雷風。
雷風は目赤不動尊(文京区駒込)に狛犬(石工 酒井龍泉)を奉納しています。
その墓が総持寺(鶴見区鶴見)にあり、墓前に狛犬があると聞き、以前から気になっていましたので。


「神刀流開祖 天下無敵 日比野雷雪居士墓」と彫られたこの墓標、圧倒的なバカでかさ!
墓地内どこからでも見えて、異彩を放っています、


この文字を彫ったのは酒井龍泉。



そして狛犬はこんな感じの江戸狛犬です。
「龍泉 酒井勝太郎 供之」とありますので、彫ったのも龍泉か?
自身で狛犬を奉納し、その墓にも狛犬を置いてもらっており…天下無敵の剣豪は狛犬好きだったようだ。
剣客好きとしてはうれしい限り!

また、酒井龍泉とは深いつながりがあったことを窺わせる。
なを、酒井龍泉は初代酒井八右衛門の子で、龍泉は井亀泉から一字もらったもの。
(酒井八右衛門の話は現在山田敏春さんが「狛犬の杜」で連載中〜いずれこのHPにも掲載予定)

2024.10.23

10/20 は会場が変わっての初の例会でした。
豊島区勤労福祉会館からとしま産業振興プラザ(IKE・Biz)と名前も変わって、すっかりキレイに変身していました。

体調不良等で欠席の方がおり少なめの出席者ではありましたが、いつものようにワイワイと楽しい狛犬話でした。
今回は和室しか取れず、ちょっと落ちつかない感もありましたが、次回からは普通の会議室です。
次回の予定もアップしましたので、こちらをご確認下さい。


写真は「今月の一枚」

 山田/阿由葉/石突(この写真は田代さんより)
2024.8.28

重要なお知らせ2件です。
・このホームページは引っ越しました。
 従来のアドレスからご覧頂いている方はここから入り直して下さい。
 しばらくは以前のアドレスでも入れますが、もうすぐ入れなくなります。
 ここは狛研の公式HPですので、アドレスもドメイン名を komaken としました。

・次回10月の例会から会場が変わります。
東京芸術劇場が改修工事に入るため、最初に使用していた消防署隣の豊島区勤労福祉会館(リニューアル後、名称変更して 「IKE・Biz としま産業振興プラザ」)へ戻ります。
 こちらをご確認下さい。

と言う訳で、このサイトの引っ越し作業に苦労していました。

結果的にはたくきさんにお世話になり、無事引っ越し完了です。
しかし、サイト内でリンク切れしているところがあるかもしれませんので、お気づきの方はお知らせいただけると助かります。

しばらく空いてしまった日記ですが、5月後半以降の狛犬的活動はこんな感じでした。
5.26

神奈川狛犬と石仏の会」のフィールドワークで保土ヶ谷を歩いてきました。
今回は狛犬は少なかったのですが、知らなかった石仏の世界を垣間見てきました。

6.3 明治大学狛犬講座のフィールドワーク
渋谷金王八幡神社と渋谷氷川神社へ
何度も来ていますが、何度行っても楽しめる狛犬が沢山!
6.17

明治大学狛犬講座 最終回の講師は山下立氏
本紙にも書きましたが
「狛犬の誕生と歴史的展開」と題して、狛犬前史〜木造狛犬の展開〜石造狛犬の動向及びその他の材質による狛犬まで、日本狛犬史の流れを豊富な画像共に解説して頂き、とても勉強になりました。

6.21~24

出雲狛犬ツアーへ
永井泰先生のご案内もあり、出雲狛犬をたっぷり見て来ました。
今までの出雲狛犬に対する印象がガラッと変わる狛犬たちに沢山会えて、最高に楽しいツアーでした。

7.1

本紙161号にも書きましたが、6.30 が例会のため品川神社の「くも狛犬の山開き」へ行けなかったため、
五反野富士と十条富士神社の山開きへ行って来ました。
写真はこの日しか見ることの出来ない後ろ姿

7.13

「神奈川狛犬と石仏の会」で緑陰清談会開催

私は講師紹介のみ
<国東半島石三昧紀行>と題した桑久保紀代子さんを紹介させていただきました。

8.18

「狛犬の杜161号」印刷、そして狛研例会
写真は「今月の一枚」
ここ東京芸術劇場での最後の例会でした。

8.24

日本石仏協会の公開講座で永井先生の「山陰の石工と石造物」を受講して来ました。
狛犬ツアーで会った狛犬を含めて、石工さんの貴重なお話しを沢山お聞きすることが出来ました。

8.28 アドレスが変わったので、名刺を新しくしました。
とは言っても見た目は変わりませんが…
お会いした時にお声掛けいただければ新しいのをお渡しします。

といった感じで、この夏の異常な暑さ…7・8月は狛犬巡りは全く出来ませんでした。
もう少し涼しくなったら今年も房総を廻りたいと思っております。

2024.5.23

先日、東神奈川の熊野神社へ寄ってきました。
吉六の巨大狛犬はいつ見ても素晴らしい!
雨上がりだったので黒っぽく見える巨体がより一層迫力を増した感じでした。
で、久し振りに裏のキツネ達の所へ行ってみると…
無い!
失われてしまったのか?

ダキニ天が天女の姿で<稲穂の束を担ぎ、宝珠をもち、白狐に乗る>姿は石像としてはかなり珍しいもの…
20cm程度の小さなものと言うこともあり、福田博通さんの「神使の館」キツネの頁には場所を伏せて載せていましたが…
久し振りにのぞいてみると無くなっていました。


2012年はこんな感じで…


2006年にはこんな所にありました


そして今は…キレイに並べられては居るが見当たらない…

場所を移して保管してくれたのなら良いのですが、神社は貴重なものと理解しての置き方ではなかったからなぁ…盗難だったら残念で悲しい…

2024.4.2

先日、埼玉県南部(富士見市、ふじみ野市、志木市)を廻ってきました。
この一帯は何故か獅子山だらけ!
って、まぁ獅子山目当てにに廻ったのではありますが。
それにしてもこの狭い地域に10もの獅子山があるというのは驚きです。
今回は全ての獅子山を並べてご紹介します。



氷川神社(富士見市鶴馬)明治26年癸巳仲春 彫刻人 星野彌十郎藤光 岩組人 吉田富藏正盛

 石工はあの伊藤富士光の父親(185号「狛犬はなし99」参照)

氷川神社(富士見市諏訪)昭和4年2月17日 石工 大井村 市川三之助彫刻 植木職 府下清瀬村下宿 金子駒吉

 伊勢太々神楽奉奏記念

上南畑神社(富士見市上南畑)昭和4己巳2月21日 当所左官 秋元彦八
 神社列格記念 作者名は久保田氏データによる〜左官さんによるモルタル製狛犬


榛名神社(富士見市勝瀬)大正7年11月吉日 刻師 東京深川冬木町 石工 木旭辰 鳶職 栗原善四郎
 素晴らしい!と思ったら何と深川冬木町の石工 木旭辰だった!

氷川神社(ふじみ野市大井)昭和35年03月6日
 珍しい花崗岩製でなかなかの出来! 建立年は久保田氏データより

氷川神社(志木市下宗岡)昭和12年12月11日
 皇紀2600年記念 狛犬はウマヘタ的

御嶽神社(志木市本町)明治15年9月吉日
 石段の坂を山に見立てている

敷島神社(志木市本町)明治5年
 建立年は久保田氏データから

氷川神社(志木市上宗岡)昭和8年

 山はセメントで覆われてしまっていてちょっと残念
 建立年は久保田氏データから

浅間神社(志木市上宗岡)

2024.2.15

このHPを作っているアプリは古くて今のPCでは使えません。
仕方なく、古いPCをHPを作るためだけに残しています。
なので、いちいち古いPCを立ち上げるのが面倒で、ついつい更新をサボってしまっていました。

が、円丈師匠亡き後、狛研の正式HPはここなので、「こんなことではいけない!」と、心を入れ替えて更新に勤しもうと思ったのが10ヶ月前。
しかし、最近のWebの世界はセキュリティーがやたら厳しくなって、アップロード出来なくなってしまいました。
でも、やっとその問題も解決して何とか更新出来るようになりました。

これからはなるべく更新に努めますので、時々覗いてみて下さい。


昨年は狛犬的にはかなり沢山廻りました。
千葉県を中心に都内を含めて350対ほどの狛犬に会ってきました。
12月には四国へ遠征して金比羅さんの狛犬にも会ってきました。
これは後日何らかの形でアップ出来ればと思っています。

金刀比羅宮(香川県琴平町)安政4年 
ゾウとバクの台座、灯籠の上には逆立ちした狛犬

八幡神社(徳島県阿南市富岡町)
建立年不明


今回、久々の更新にあたって、「石工さんを知ろう!」というコーナーを作りました。
内容的にはサイト内リンクと「狛犬の杜」本紙の索引的な意味合いも込めたものです。
これはこれからも充実させて行きたいと思って思っております。

それと、この作業をしながら昔の「狛犬の杜」を見ていて、円丈師匠の語った狛犬につて、多くの方々にも
知って頂きたいと感じました。

いずれ円丈コーナーを作りたいと思っています。

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