編集長の狛犬日記 2026

編集長へのメール

026.8.27

今年もメチャクチャ暑い夏が続いて、8月は外出(狛犬廻り)禁止状態が続いています。

6.13 第2回目のフィールドワークを実施しました。
「市ヶ谷〜靖国神社周辺」を廻り好評のうちに終了しました。
報告はこちらをご覧下さい。

7.1〜2
4月に続いて静岡の狛犬を見てきました。

今回は伊豆半島。

2日目は半分雨でしたが、以前から気になっていた狛犬を中心に充実したツアーになりました。


これについては先日例会(8.23)でこんな風に4つのテーマでお話しさせて頂きました。
以下、簡単にご紹介します。

静岡の狛犬はとても面白いです。
それにしても何故、円丈師匠が
 「静岡は狛犬不作地帯!」
 「静岡の町は狛犬撲滅運動をしている!」
などと言ったのか、不思議でなりません。

・はじめ狛犬(初期型狛犬)

伊豆のはじめ狛犬は横瀬八幡神社(伊豆市修善寺)と天城神社(伊豆市湯ヶ島)のものが有名ですが、これは今まであまり紹介されたことのなかった保春寺(南伊豆町加納)のもの。

銘が無いのが残念ですが、この顔がたまりません!横瀬八幡、天城神社は宝暦・明和ですが、これはそれより少し遅いかなと思います。


・徳三郎の狛犬

前回と今回で、徳三郎系の狛犬を8対見ることがが出来ました。
Tak Suzuki さんの情報によると少なくともあと5対いるとのこと。

この独特な風貌ですから、銘の無いものも迷わず徳三郎と分かります。これは一番古い伊奈下神社(松崎町松崎)文政元年の狛犬で
「彫工 安良里邨 徳三郎」と刻まれています。
伊奈下神社についてはこちらをご覧下さい。


・地元石工の狛犬

地元の石工あるいは地元の石工と思われる興味深い狛犬にもいくつか出合いました。
その中でもこの諏訪神社(下田市河内)の狛犬は素晴らしかった。
石工は下田石工 小川清助
建立年は慶應三卯祀星夷則吉日建之と珍しい表記でした。
これは慶應3年7月のことです。
小川清助についてはこちらをご参照下さい。


・江戸と浦賀の石工の狛犬

江戸の石工のものと思われる狛犬もいくつかいました。
白濱神社の寛政12年の江戸尾立、石工は土屋善兵衞。江戸で彫った狛犬を奉納したものと思われます。
右の写真は
三島神社(南伊豆町二条)。見えにくい尾の下の足座に「木旭晨 刻」とあって驚きでした。
左の写真は下田市一丁目の
八幡神社。文化元年の狛犬で石工名はありませんが、見た瞬間に浦賀の源右衛門系の狛犬と確信しました。奉献は廻船問屋中とあります。

プレゼンの準備で今回出会った狛犬たちを調べていて、伊奈下神社の徳三郎狛犬と下田石工小川清助については(斎藤良夫さんの報告)17〜8年前にHPに自分でこんなページ(上記リンクしました)を作っていてビックリ!
すっかり忘れていました。
あの頃はまだ狛犬全体に対する視野が狭かったのかも…徳三郎と清助の名前がきちんと頭に入っていたら、もっと違う見方が出来たのに…と今更ながら悔やまれます。

2026.5.3

新年の挨拶からあっと言う間に4ヶ月が過ぎてしまいました。
おかげさまで新しい狛研は順調にスタートを切り、新会員も増えてきました。
新しい試みとして、4/11に
希望の多かったフィールドワークを再開しました。

「狛犬の杜」にも書きましたが、フィールドワークは24年振りの再開で通算では11回目となりました。

じっくり山田会長の話をお聞きしていただきたく、人数を15名に限っての実施でしたが、大変好評のうちに無事終了しました。

写真は品川神社の狛研くも狛犬の前での記念撮影。

そして、6月の第2回目の参加申込受付を開始しました。

私としては事務局での印刷が出来なくなった「狛犬の杜」の印刷をどうしたものかと云うのが一番の課題でしたが、オンデマンド印刷で何とかやって行ける目処が立ちました。
紙をどうするかはまだ試しているところですので、しばらくは毎回変わるかもしれませんがご了承下さい。
また、例会へ参加出来なかった方々への会報発送作業もどうなるかと思っていましたが、山田・大野・阿由葉の3人で例会前にスムースに行えるようになってきました、

4月初旬に静岡の狛犬を巡ってきました。
前回の例会でお話しさせて頂きましたが、円丈師匠の「静岡は狛犬不作地帯!」と言う言葉を裏切る興味深い狛犬に沢山出会えました。
ご案内頂いた山崎さんご夫妻、同行の石工綱川さんなど皆様に感謝です。

2泊3日でこんな範囲を廻って来ました。
その中から例会でのプレゼンに沿って4つのテーマに絞ってご紹介します。

 1) 現地特有な狛犬
 2) ユニークな狛犬
 3) 古い狛犬
 4) 江戸の狛犬

厳島神社(富士市永田町)


江戸の影響を受けた綱川さんが「沼津タイプ」と呼んだ狛犬。
特徴は

1)片流れの尾
2)前足の片方を少し引いて前後する
3)顔がクチャと小さい 4)首をひねる
5)吽は口を少し開き気味


熊野神社(沼津市大平)

ユニークな狛犬としてこの首・胴の長〜いこの狛犬。

他にヒツジ顔の狛犬やかなり独特な人面狛犬も。

このくくりでの紹介は不似合いですが、久能山東照宮の丸顔の狛犬はやまり素晴らしかった!

芭蕉天神宮(富士宮市大晦日)


はじめ狛犬(初期型狛犬)」を7対ほど訪ねました。
山の奥の方だったりでたどり着くのが大変な所もありましたが、それぞれが個性的で興味深く楽しめました。

寛政9丁巳年5月吉日


芭蕉天神宮(富士宮市大晦日)

江戸の石工が作ったと思われる狛犬にも出会えましたが、中でもこの狛犬にはビックリ!
石工銘は無いのですが、川崎 溝ノ口の石工 内藤慶雲(初代の 留五郎)としか思えません。
明治13年の作で、素晴らしい彫りでした。
何故静岡の山奥に慶雲の狛犬が…と

また、予定外の西伊豆方面も訪ね、以前鈴木隆弘さんが紹介してくれた安良里の石工 大川徳三郎の狛犬に4対ほど会ってきました。
この超個性的な狛犬は他にも10対近くあるようなので、いつになるか分かりませんが全部見てから別の形でと報告したいと思っています。

2026.1.4

明けましておめでとうございます。

昨年の日記、後半が滞ってしまったので昨年を振り返ってみます。
昨年はかなり色々あった年でした。

狛研としては事務局が閉鎖となりました。
 
今後をどうするかという中、山田さんを新会長に新たな形での再スタートを模索しています。
 
私としては事務局で印刷していた「狛犬の杜」の印刷をどうするかが喫緊の課題です。

地方への狛犬巡りは出来ませんでしたが、2回房総を巡り沢山の収穫がありました。
 これは例会でプレゼンしました。

例会の会場が再び京芸術劇場へ戻ることが出来ました。
 池袋駅直近の音楽・芸術の殿堂〜そこが狛研のホームグランドです!
 例会は<敷居が高い>とお感じになっている方もいるようですが、
 そんなことは全くありません。
 狛犬初心者の方も大歓迎です。
 どんな質問もOK、楽しく狛犬を語り合う場です。
 どうぞお越しください。
 例会の予定はここから。

HPに円丈コーナーを新設しました。

昨年の大きな収穫は、石工 木常三郎の狛犬を新たに2対見つけたこと。
 
江戸狛犬において重要な石工さんですので、いづれ何らかの形でまとめたいと思っています。

  川口神社(銚子市川口町) 文政3庚辰夏3月吉日     江戸小石川 石工 常三郎


まだまだ色々あった気がするのですが…
とにかく、狛研の再スタートへ向けて頑張りますので、皆様のご協力をお願いします。

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